今日のモスクワ。

3日、ロシア第二の都市、
サンクトペテルブルクでテロがありました。 

犠牲者の方、その関係者の方を思うと
胸が張り裂けそうです。

滞在中にテロが起こっても
不思議ではないとは思っていました。
2010年モスクワで起きた地下鉄テロ、
2011年同じくモスクワ、JALが乗り入れている
ドモジェドヴォ空港で起きたテロも
記憶に新しいです。

日本だって地下鉄テロはありましたし
どこでもそのリスクはあるのですが
ロシアはちょっと高いですよね、リスク。

テロ後のモスクワはどんな感じか、と言えば
私の観測範囲では、駅周辺の警備が
少し厚くなった以外は
特に大きな変化はありません。 

増えた警察官も、もともといた
改札のおじさんと楽しくおしゃベリしていたり
警察犬ものんびり床にダベっているし
（火薬の匂いがしたら飛び起きるのでしょうが）
その警察犬を連れた警察官は
椅子に座って携帯いじっているし。

ああ、よく使う2つの地下鉄駅には
エスカレーターが3本あって、いつもは
そのうちの2本しか動いていないのですが、
テロ後は3本全部が稼働しています。
たまたまかな？苦笑

地下鉄に乗るときは、テロのことが
もちろん頭を横切りますが。

モスクワに来たばかりのころ聞いた、
「地下鉄の前の方には乗るな、
先を走る車両に衝突する危険がある。
後ろの方には乗るな、追突される危険がある。
真ん中あたりには乗るな、乗車人数が多くて
テロの標的にされる危険がある。」

じゃあ地下鉄乗れねーだろ！という
ブラックジョークを思い出したり。 

まあこのジョークの通りで、
どこにいたって、何をしていたって、
リスクはあるんですよね。
それは人生全般に言えることで。

これから容疑者のことも明らかになっていき
政治的にも色々な動きがあるかもしれませんが、
私みたいな一市民にできることと言えば、
平穏な日々を祈って生活すること。
1日1日、大切に生きていくこと。
そのくらいしかない。

今日も、バスの中では中年男性が
おばあちゃんに席をゆずり、
地下鉄の中では立ち上がるおばあちゃんの
腕を支えて助けてあげる青年がいて、
道行くおばあちゃんは息子に
「かわいいね」と声をかけてくれ。
なんだかぜんぶおばあちゃん絡みですが苦笑、
テロ前もテロ後も変わらない、
普段のモスクワの光景がありました。


テロ後、1つ新しいロシア語を覚えました。
Миру мир（ミィルゥ ミル）=世界平和

世界中で、穏やかな日々が流れていきますように。

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