すくすくモスクワ

ロシアで子育て、やってます。

【旅】クラスノダールで遊んできた!

2月にあった祖国防衛の日の四連休、
ロシア歴長い方から「プライベートで
行く日本人駐在員はじめて見た」 と言われ
ロシア語家庭教師のエレーナからは
「お金と時間のムダだから考え直して」と
懇願されたクラスノダールに行ってきました!

なぜって、S7のマイルディスカウント
キャンペーン
を利用して入手できる航空券が
クラスノダール行きしかなかったからw

今回は四連休だけだったので
さすがにフロリダまでは調べなかったけど
ドイツもアゼルバイジャンもルーマニアとか
あたってみても、全滅!
手当たり次第ロシアの地方都市を
ピックアップして最初に空きがあったのが
クラスノダールだったのでした。
 

目次

1.クラスノダールってこんなところ
2.渓谷!温泉!
3.あふれ出すロシア語
4.宿泊場所
5.まとめ

クラスノダールってこんなところ

モスクワから飛行機で二時間南に
進んだところにあります。

人口約70万人。(2008年)
前述の通り、観光で訪れる人はほぼ
いないような町なので、
「クラスノダールに遊びに行く」と言うと
「なんで?」と必ず聞かれるというw

よほど空きがあったらしく、行きは
ビジネスクラスにグレードアップ
してもらえました。9時くらいのフライトで
朝が早かったので寝ようと思っていたのですが、
お皿に乗ったサラダ、メイン、デザートまで出て
貧乏性の私は寝るに寝られず。
前回S7に乗ったときのサンドイッチの
美味しさを覚えていて「サンドイッチが
食べたい~」という息子には、エコノミークラスの
サンドイッチを持ってきてもらいました。
慣れてる味が落ち着くよねw

空港の出入り口はこんな感でした。
我が家の最寄りのスーパーと
同じくらいの規模感です。
IMG_6252

まあ、ディスカウントマイルで行ける
ということ以外に理由を挙げるとしたら

・温泉がある!
クラスノダールの町周辺の
「クラスノダール地方」にはいつぞや
冬季オリンピックが開かれたソチも含まれていて
実は海、山、温泉など様々なレジャーを
楽しめるエリアなんです。
クラスノダールから車で西に三時間行けば
黒海に面したアナパというリゾートだし
南に三時間行けば海も山もあるソチです。
三時間行けば、ねw

まあそんな自然豊富なエリアなので
クラスノダールの町の近くにも
探してみたら温泉があったのです。
息子、温泉が大好きでモスクワに
来てからも「温泉行きたい~」と
何度聞いたことか。「息子を何とか
温泉に入れてあげたい!」と思う
この親心!(ドヤッ

・クバン米の産地!
「クラスノダール地方」は別名、
「クバン地方」と呼ばれるエリアです。
そう、在露邦人の強い味方、
クバン米の産地なのですよ!
毎日クバン米のお世話になっている
我が家にとっては聖地巡礼のつもりで行ってきましたw
参考URL)海外食料需給インフォメーション -農林水産省政策課食料安全保障室ー

渓谷!温泉!

到着日はすごい風で、ものすごく寒かった。
いつもは穏やかに流れているので
あろう、クバン川も大荒れです。
IMG_6264
参考)wikipediaに載ってるクバン川↓
250px-Krasnodar_Kuban

動物園に行きましたが、息子は半泣きで
「何でこんなに風が吹いてるの~!
モスクワに帰りたい~~~!!!」
モスクワはほとんど風が吹かないので
地元群馬が誇る「からっ風」で培ったはずの
風に対する耐性が完全に落ちています。

2日目は渓谷に行くつもりだったので
この天気だとまずいなと思ったのですが
何とか回復してくれて無事行ってきました。
クラスノダールから車で三時間走った
ところにある、Гуамское ущелье
(グアムスコエ ウシェーリィ)。
IMG_6310

右も左も分からない土地だったので、
ホテルで紹介してもらった
「マウンテンドリームズ」のドミトリーに
ガイドをお願いしました。
http://mountaindreams.ru/ 

ドミトリーは奥さんのアンナと一緒に
このマウンテンドリームズを経営していて
観光客をトレッキングなどに案内しているそう。
英語で案内してくれて、普段は
アメリカ人のお客さんが多いらしい。

ドミトリー、冬はクラスノダール、
夏はソチで生活する超ナイスガイ。
自然の中に生きている人ならではの
やわらかさとしなやかさがあり、
息子もすぐに懐いていました。

そもそもドミトリーにガイドをお願い
しようと思ったのは、事前にメールを
やり取りしているときから地元の
クラスノダールと自然を愛していることが
ひしひしと伝わってきたから。
「まだ観光シーズンじゃないよ」という
ガイドがいる一方で、ドミトリーは
「すごくいいところがあるし、
温泉だって寄れるよ。僕らはクラスノダールの
自然が大好きだよ!」というドミトリー。

そりゃベストシーズンと呼ばれるものは
もちろんあると思いますが、どんな時でも
「いま、この瞬間」に美しさや楽しさを
見いだしている人の方が俄然魅力的。

いつでも息子のペースを気にしながら
(そして構ってくれながら)ガイド
してくれたし、我が家はソチに行くときも
絶対ドミトリーにガイドお願いしよう、と
すでに話をしています。自信を持って
おすすめしたいガイドです!
写真の腕も素晴らしいので、どうか
HPを見ていただきたい。
1歳半のお子さんがいるドミトリー、
赤ちゃんとキャンプ、というページも
あります→Походы с малышом: наш опыт
こんな育ち方してみたかったぜ。。
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さて、Гуамское ущельеではこんな
電車に乗って渓谷をのんびり奥へ。
IMG_6348
ちょうど今が雪解けの季節なので
川が濁っていますが、春夏は
透明ですごくきれいらしい。
IMG_6425
IMG_6366
いたるところで、滝が凍っていて
幻想的な雰囲気です。
先端からポタポタ垂れる雪解け水を
触ってみたり、ドミトリーが折ってくれた
つららを振り回してみたり息子も
終始ニコニコ楽しんでいました。
IMG_6431
この岩の上に生えている木は
大昔にイギリスから持ってこられた
ものらしいのですが、ソチでオリンピックが
あったとき、中国選手団のコンテナに
ついていた(ロシアには生息していなかった)
虫が繁殖してしまい4~5年の間には
枯れてしまうと言われているそう。
外来種というやつですね。自然の中では
止める方法もないし、何ともいえない気持ち。

ドミトリーのHPにも特設ページに
渓谷の写真がたくさん掲載されています。
ご興味ある方はぜひ。
Гуамское ущелье – времена года
写真と言えば、ドミトリーがカメラを
持ってきていて家族の写真を撮って
くれました。本当に、全員が良い顔してて
最高に良い写真でしたよ!!

渓谷の帰りには温泉に行きました。
屋外にある、水着で入るタイプ。
ここは加熱もしていない天然温泉とのこと。
IMG_6445
気温4度くらいで着替えてから
温泉に入るまでに凍えたのですが、
にごり湯で気持ちよかったです!
ロシア人は入ったり出たりしながら
一日中ここで過ごすようで、BBQセットを
持ち込んでいたりテントを張っていたり、
さながらキャンプ地のようでした。
息子も「は~あったまるねえ」と満足げ。

写真左に写っている人がバスローブを
来ていますが、この手の温泉には
水着、バスローブ、サンダルが必須。

あふれ出すロシア語

旅に行く度にレベルアップするというか
新たな進化に驚く息子のロシア語ですが、
今回の旅も例外ではありませんでした。

まず、ドミトリーとの会話。
普通に2人で会話が成立していて、
両親は蚊帳の外。楽しそうな息子w
「彼は僕の言っていることが分かるし、
僕も彼の言っていることが分かるよ。
彼は『L』の発音が上手だね」と
褒めてくれるドミトリー。

渓谷から帰って3日目、街なかに
設置されていたトランポリンで
遊んでいると、
「ノカービーカピュション!」?とか
「ウベリーテリフォン!」とか
今まで聞いたことのないロシア語を
突如話し出す息子。
飛び跳ねてテンションが上がったら、
身体からロシア語がぽろぽろ
こぼれてきたようなイメージw

帰ってからいつもお世話になっている
ロシア語ネイティブ並の方にこのことを話すと、
・カピュション、は帽子のこと
・ウベリー テリフォン、は
убратьの命令形で、「電話どけて」
「僕を撮るの止めて」くらいの意味合い。
幼稚園で先生からубери~
(~を片付けて)という指示を聞いて
使い方を覚えていて、それに自分で
телефоиという単語をくっつけたのと推測するよ。

とのこと。家に帰ってからも
「フクルチャーイエムして、電気!」とか
ちょいちょいロシア語が出ていたのですが
それも聞くとВключать(つける)の変化で、
「つけましょう」って動詞活用している、と。

こうやって説明してもらうとさらに凄み高まるw
お母さん、「~しましょう」の言い方なんて
「Давай(ダヴァイ)」しか知らないよ?

カザンの時もそうでしたが、ロシア語環境だと
息子がいきいきと遊べるし、ロシア語に
対する自信もつくと思われるので
やっぱりロシア語が通じる場所への
旅がいいねえと夫と話をしたのでした。

ロシア語が通じる国はwikiによると
アゼルバイジャン、アルメニア、
ウクライナ、ウズベキスタン、
エストニア、カザフスタン、キルギス、
ジョージア、トルクメニスタン、
ベラルーシ、モルドバ、ラトビア、
リトアニア…とロシア以外にもたくさん!
色々行ってみたいなあと思います。

宿泊場所

泊まったのは、中心から少しだけ
離れたところにあるホテルBristol。

ここ、各サイトで評価が良いのですが
確かに施設もきれいだし、フロントの
みなさんもすごく良い方々だし、
とにかく朝ごはんが美味しい!
よくあるビュッフェ形式ではなくオーダー制です。
「サンドイッチもあるし、オムレツ、
カーシャもあるし何がいい?」と聞かれ
悩んでいると「じゃあとりあえず全部
持ってくるわ!」と作りはじめてくれて
それが全部美味しい!

看板犬が出迎えてくれるので、
犬嫌いな方にはちょっと厳しいホテルですが
朝ごはんがとにかくおすすめであります。

まとめ

旅の後、家庭教師のエレーナには
「後悔してるんじゃない?」と
聞かれましたがw、とても良い旅でした!

あ、そうだドミトリーに教わって
晩御飯を食べたレストランが
すごくよかったのでした。ボルシチが絶品!
Духань (ドゥーハン)
IMG_6467
IMG_6453

振り返って思うのは、動物園でも
渓谷でも街なかでも、息子はいつも
楽しそうだったなーということ!
その場、その時で遊びを見つけて
楽しんでいました。子どもは遊びの天才! 

最近は思い出したように「クラスノダール
楽しかったね~」とか、少し風がある日には
「なんでモスクワはクラスノダールじゃ
ないのに風が吹いているの?」とか
言うので笑っちゃいますw
経験値も記憶も増えたのが手にとるように
分かるので、やっぱり旅はいいもんですね!
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