すくすくモスクワ

ロシアで子育て、やってます。

ロシアの民話Колобок(カラボック)が愛おしい!

ロシア語家庭教師のエレーナが
息子にロシア民話の
Колобок(カラボック)を
読んできかせてくれました。

本文の一部に歌がついていて、
息子もすぐに気に入って覚え
口ずさんでいます。

歌が聞けるから、と動画も
教えてくれたのですがこれが
とんでもなく可愛くておしゃれ!
私も大好きです。

よくある日本の民話同様、
「むかしむかし、あるところに」
という意味の「Жиили-были」から
はじまる「カラボック」。

ストーリーは、
おばあさんが作ったパンが
(パンの名前が「カラボック」)
コロコロ転がりおばあさん宅から逃亡、
その後様々な動物に出会い
食べられそうになる度に歌を歌い
無事に逃げるものの、最後に出会った
ずるがしこいキツネに「まーなんて
すばらしい歌声なの!耳が遠いから
鼻の上に乗って歌ってくれない?
もっとちゃんと聞きたいわー」と頼まれ
気を良くしたカラボックはまんまと
鼻に乗ってしまい歌っているうちに
ぱくっと食べられてしまいました。
おしまい!


…戸惑いを隠せないエンディングです。
これは、あれですか、
「褒められても調子に乗るな」という
教訓でしょうか。

いじめるな、親の言うことを聞け、
正義は勝つ、といった教訓が多い
日本民話と比べるとなんだか
すごく人間味溢れる感じw

あと、キツネって万国共通で
ずるがしこいんですかね?
持っている本では、最後のページで
めっちゃ悪い顔してます。 
IMG_5228

ロシアではメジャーな昔話らしく、
街でカラボックをモチーフにした
おもちゃを目にすることも多いです。
先日インスタに投稿したこの子も

友だちが息子に
プレゼントしてくれたカラボック!

この子、めっちゃかわいくてですね。
中に登場人物(動物)の小さいのが
入っているんです。
 IMG_5235
あああなんてめんこいの。。
全てのキャラから漂うロシア感。
たまらん。。

日本でいうところの桃太郎とか
そういうレベルで国民の
共通認識がある民話なんでしょうね。

そうだそうだ、
年末に行ったショーのブログで
これ→【2016年度】年末年始に見たショーまとめ
「Тёпа(チョーパ)」について
書き忘れたんですけど、あのショー、
始まる前に前座みたいなのがあって
子どもたちがサンタクロースと
歌を歌ったり踊ったりするんです。

息子もそれを見に行ったのですが
周りのロシア人の子どもたちが
ロシア語のクリスマスソングを
みんなで歌っていたんですね。
日本だったら赤鼻のトナカイ的な、
誰でも知ってる歌なんでしょう。
もちろん、息子は知らない。
そこにいる子どもたち全員が
大声で歌っているなか、何も声を
発さずにじっと見つめてるんです
サンタクロースを。

彼に悲壮感が漂ってたとか
全くそういう訳ではないんですが、
ロシア人なら誰でも当たり前に
持っている知識、認識が全くない中で
息子はがんばっているんだなぁと
身をもって感じ涙が出たのでした。

なので、ロシア民話を教えてくれる
家庭教師のエレーナや、
童謡を教えてくれるピアノの先生の
マーシャには本当に感謝しています。


…何の話だっけ、、
そう、カラボック!
どうやら日本では2パターンの
訳が出版されいる模様。

【おだんごぱん】

なんと初版は1966年!
amazonで1ページ読めますが
何とも時代を感じる訳。

【パンはころころ】

こちらもamazonの概要に本文の
抜粋が載っていますが訳が
より自然だしテンポが良さそう。
絶版なのか12,080円の値段が
ついていますが、ぜひとも
手に入れたいところ。
ストーリーを読んでもピンと
こなかったカラボックですが、
この表紙は見たことある気が…。
古本屋で出会えるといいなー!
//////////////////////////////////////////////////
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外駐在妻へ
にほんブログ村
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村