すくすくモスクワ

ロシアで子育て、やってます。

【ロシアで子育て】「戦勝国」で育つということ

5月9日は、ロシアにとって特別な日。
ソ連とナチスドイツの戦争(独ソ戦争)に、
ソ連が勝利した日です。 

「戦勝記念日」である9日は、
ミサイルやら戦車やらが大行進する
パレードが行われます。
軍事的勇敢さと栄光を象徴するという
「ゲオルギーリボン」も街の至るところに
飾られ、記念日ムード一色。

  そもそも独ソ戦争は、
・大戦の当初はポーランドを共に占領していたドイツとソビエト連邦であったが、1941年6月22日に突如ドイツ国防軍がソ連に侵入し、戦争状態となった。 

・この戦いにおいて、特にソ連側の死者は大規模である。なお、独ソ戦の犠牲者(戦死、戦病死)は、ソ連兵が1128万人、ドイツ兵が500万人である。民間人の犠牲者をいれるとソ連は2000〜3000万人が死亡し、ドイツは約600〜1000万人である。ソ連の軍人・民間人の死傷者の総計は第二次世界大戦における全ての交戦国の中で最も多いと言われている。
--Wikipedia「独ソ戦」

 ・ソ連時代の辞書学においては、「大祖国戦争」とはソビエトの共産主義とドイツのナチズム(ファシズム)という二つのイデオロギーの間の闘争であり、最終的にソビエトの共産主義システムがファシズムに打ち勝ってその優位性を示したとされる。
ソ連にとって、払った犠牲という点においても
イデオロギーの点においても、
とても大きな意味をもつ勝利だった、のですね。

なので今のロシアでも盛大に祝い、
英雄たちを称え、誇る。

現地校の幼稚園に通う息子の
制作でも、戦車登場です。

以前も戦闘機の制作をしていますし
(参考→ 【ロシアで子育て】制作のお題がSu-27戦闘機w
兵士や戦車のぬり絵を持って
帰ってくることもあったので、
もう驚くことはなくなりましたねw

これが、戦勝国で育つということなのだなあと。

息子の日々の中に、自然に入ってくる
軍事的なあれこれ。

日本人にはほとんど馴染みのない、
戦勝国としての視点、価値観。

この経験が、彼がもう少し大きくなったとき
歴史に対する興味や、異なる価値観に対する
興味を喚起するような「何か」に
なってくれるといいなと思います。

すでに親にとっては、苦手な歴史をおさらいする
良いきっかけになっていますし…w


戦車の絵を描いてきた次の日、
息子はこれを持って帰ってきました。
IMG_7836
 平和を願う気持ち。
どの国でも、一緒ですね。

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