すくすくモスクワ

ロシアで子育て、やってます。

【ロシアで子育て】小学校探しの旅②~見学に行こう!公立編~

息子の小学校探しの旅、見学に行こう編です。
前回)【ロシアで子育て】小学校探しの旅①~下調べ編~

公立2校、私立3校と全5校見学に行ったので
まずは公立の2校について。

家から徒歩1分の場所にある最寄りと、
夫の会社の近くにある英語系に行ってきました。
結果的には私立を選んだ我が家ですが、
広い敷地に大きな校舎、IT化されたもろもろに
大いに刺激を受けて帰ってきました! ====


目次

1.さすが「公」の持ち物
2.IT化が半端ない
3.我が家が公立を選ばなかった理由
4.「小学校準備クラス」って何?
5.早めのリサーチがおすすめ!
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さすが「公」の持ち物

これは後に私立を見学して強く感じたことなのですが、

とにかく学校の敷地が広い!

校舎の中に入ると、すこーん!と効果音出したくなるような
思い切った吹き抜けのエントランスロビー的なものがあり、
そこを中心として左右に広がる教室&廊下。

廊下だって、私が通っていた学校は
幅3mなかったくらいだったと思うのですが
えっとー10歩くらい歩かないと向かいの教室に着かないぞ?

私立の場合、土地を借りて学校運営している場合が多いそうで、
学校の建物には建築基準法とかないんじゃ…と
思うほどの圧迫感がある狭い校舎のところもあるうえに、
インフレ下のロシアでは毎年のようにある地代の値上がりが
授業料にダイレクトに上乗せされてくるという現実が…。

建物自体も手入れと掃除が行き届いていてきれいでした。
そうここはロシア、日本以上に「公」が強いなぁと感じたのでした。

IT化が半端ない

学校の規模以上にびっくりしたのがIT化。
校舎に入るとまずゲートがあるんですけど。
チケットとかIDカードをピッてやると
バーが回って入れるようになるやつ。

これ、子どもが1人ずつIDカードを持っていて、
それをピッてすると入れるんですね。
その時点で「すげーハイテク!」と思ったのですが
よくよく聞いてみると、入退館のデータは全部取得されていて、
保護者が専用アプリから確認できるようになっていると。

さらに、実際に公立校に通うお子さんがいる方にお話を聞くと
・学校からの連絡事項はアプリに表示される
・宿題もすべて親がアプリで確認できるようになっている
・IDカードには電子マネー機能もあり、
学校内のカフェテリアで子どもが何を買ったか
アプリで確認できるようになっている
(もちろん足りなくなったらチャージ)

モスクワ市の公立学校はこのシステムが導入されているらしく、
教育分野でこれだけの投資ができる(余力があり、
かつそれを実行する)市ってすばらしいよ( ;∀;)

我が家が公立を選ばなかった理由

そこまで感動しておいて、なぜ公立にしなかったか
もちろん、前回(【ロシアで子育て】小学校探しの旅~下調べ編~
書いたように現実的に厳しー!というのもあったのですが
最も大きかったのは、やはり親の心理。

見学に行く前から想像はしていたものの、
やはり、1クラス30人超の生徒がいるなかで
個別のサポートはそこまで期待できないんですよね。

私達が見学に言った学校は、
旧ソ連圏から来た「ロシア語ができる外国人」は
もちろん受け入れたことはあっても、
「ロシア語ができない外国人」の受け入れ実績はなく。
学校側のスタンスを知ろうと「初めてのケースに
なることについて、どう思います?」と聞くと
「まぁ、彼(息子)にとってはハードな生活になるかもね」との返答。

後に私立に行くと「ああ、アメリカ人の兄弟も前にいたし、
全くロシア語ができなかった日本人も受けれたことがあるよ。
だから心配しないで、大丈夫だよ。」と言われたりして…。

息子のロシア語は日々上達していて
毎日楽しく幼稚園に通っているものの、
もちろんネイティブのそれとは大きな差があるし、
まだまだ自分の言いたいことを表現できないシーンは多々ある。
やはり親としては学校側に「大丈夫よ」と
言ってもらえるのはすごく、心の支えになります。

あとは、私立はもちろんビジネスなので、
学校見学の段階からもちろん個別の時間を用意してくれ
校長先生や教頭先生にあたる人が学校の説明、
校舎の見学、授業の見学と丁寧に案内してくれました。

そこで実際に息子が勉強することになる教室や
授業風景を見たのですが、特に入学を決めた小学校は
息子が今のままの笑顔で、楽しそうに授業参加している姿が
想像できたのが大きかった。

公立は、まずは「小学校準備クラス」の説明会に呼ばれました。

「小学校準備クラス」って何?

ロシアの学校の仕組みがよく分かってなかった我が家。
色んな方の助けを借りながらリサーチを始めてみると、
ロシアでは翌年小学校への進学を控えた子は
進学予定の小学校が週2~3回くらいのペースで夕方に開く
「小学校準備クラス」に通うのが一般的らしい。
公立、私立どちらの学校にも用意されているけれど
これはマストではなく、通わない子もいる。

見学に行った2校は10月に入ってすぐ「準備クラス」が
はじまるということで、案内された説明会では
準備クラスへの正式な申込方法や持ち物の話が。
「どの学校がいいか選びに来た」というノリは
我が家くらいなもので、他のみなさんはもう
子どもを通わせたい小学校ロックオン状態。

年長の学年になるまでには情報収集して、
進級したらすぐ各校の「準備クラス」申込みに行くのでしょう。

例えばその情報収集はどこでするか、というと
夫の会社の女性が教えてくれたのがこのサイト。
Департамент образования города Москвы
(Department of education, city of Moscow)

モスクワ市内にある学校がランク付け(!)されていて、
各校の詳細や取り組みが紹介されています。
これは、クチコミサイトなどではなく、行政のオフィシャルサイト。
特定の場所に入学希望者が殺到するとか、色々ありそうですが
情報が開かれていてすごくいいなぁと思います。

早めのリサーチがおすすめ!

今回見学に行った2校とも、「準備クラス」の
参加希望者は満員状態でした。
実は私立の見学でも「来年度の入学希望者は
もう定員オーバーしてる」「来年度の入学受付は
11月まで」と言われたりしているので、
(実際に入学するのは9月だけど!)
ロシアの公立か私立小学校への進学を考える場合は、
ぜひお子さんが年中の段階から情報収集を…!

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